2020年秋 正式搭載開始予定のGPSシステムテスト風景です。 GPSサービスへの対応に関してはこれまでもたびたびお客様からお問い合わせを頂いていたのですが、ようやくフィットするサービスが見つかり現在最終テストに入っています。 (先日納車させていただいた太平洋クラブ八千代コース様のコースでテストさせていただきました。)
主にできることは・
各車の位置情報がマスター室から確認でき、進行ペースの管理が可能
各ホールグリーンまでの距離表示が可能
ジオフェンシング機能による制限エリアへの侵入制御が可能
マスター室→各車モニターへのメッセージ配信
管理者による各車の遠隔コントロール(カートロック、ロック解除)
大きくはこんなかんじ。各車のデータはモバイル回線を利用してサーバーに送られ処理されていますので、電波の通じるエリアであれば特にアンテナ等の設備もなく利用することができるため既存のサービスに比べてもかなり安く提供できる予定です。 (価格に関してはもう少し検討中。かなり使いやすい価格にはなると思います。)
最初にも載せましたがこれが管理用の画面。各車の情報を登録することで全体の運行状態の把握、管理が可能です。各コースに合わせた進行ペースも細かく設定できますのでコースに合わせた管理システムとなり、リアルタイムで遅れの把握が可能になります。
距離表示に関しては上の写真のような感じ。非常にシンプルですがキャディカートの距離表示としては必要十分な機能となります。ほぼ遅れなく表示は対応していくので特に経験の浅いキャディさんには頼もしい機能かと思います。
■ジオフェンシング機能
今回のシステムの中で最も特徴的なのがこの機能。簡単に説明すると・・仮想フェンス機能という感じ。マップ上で制限エリアを設定することでそのエリアに侵入したカートをコントロールすることが可能になります。
キャディが運転しているMOVEの場合はあまり必要ない機能かもしれませんが、セルフ対応のコースさんには絶対に必要な機能ですね。たまに信じられないようなことをするお客様もおられる・・とのこと。それぞれの制限エリアのレベルと、カートの反応を設定することが可能です。万が一制限エリアへ侵入したカートがある場合管理画面上にもポップアップで表示されます。 コントロールは即時停止や、時間差停止、警告音のみ等細かく設定できるのでキャディカートとしても例えばこんな使い方
フェアウェイ内の木の周辺に制限エリアを設定。池や傾斜地のような危険地帯と合わせてコース内の障害物も指定しておけば不注意でカートをぶつけてしまうような事故も未然に防ぐことが可能です。また、制限エリア設定は簡単に書き換えられるのでコースの状況に合わせて修理地等への乗り入れを制限することも可能。 走行データは時間データとともに保存されているのでキャディさんごとの進行ペースや走行データも確認することが可能です。
この設定後の走行テストの様子がこちら。
カートが止まる様子と再起動の様子。エリアから出ていないため再び強制停止する様子がご確認いただけるかと思います。(再起動が設定より早いことは現在確認中) もちろん運転手による操作は行っておらずそのままアクセルオンの状態からの強制停止になります。下の動画は強制停止状態から解除されるシーン。
ロック、アンロックの操作はプログラムとは別にマスター室からも遠隔操作することも可能。解除後は通常通りの走行が可能になります。 テストの結果ですが、誤差に関しては1メートルくらいかなという印象。ただGPSの受信状態等でも条件が変わると思うので完全に目を瞑っても安心できるとは考えないほうがいいかなと思っていますが、補助機能としては十分使えるレベルかなという印象。アメリカの会社の製品なのですが管理画面の日本語対応等もう少し詰めていく必要もありますが十分つかえるという判断をしています。 ちなみに、、この会社まで日本では取り扱いの会社がないということで弊社の関連会社が代理店になることになりました。MOVEだけではなく電動車、ガソリン車問わずどのカートにも取付可能です。しばらくはモニター価格も設定していろんなコースでお試しいただければと思っておりますのでご興味のある方はぜひお問い合わせください。 〈 次回は複数台に搭載し、マスター室業務から見た運行管理テストを予定しています。〉