comingsoonという形で少しだけ情報を出しておりましたが、本日サイト上にて正式に公開いたしました。まだまだ広告用の素材は少ないため簡単なお知らせになりますが、2025年春販売分から全てこのモデルで対応となります。
https://www.move-ev.jp/sr 発売からまもなく10年を迎えるSRシリーズですが、当時の鉛バッテリーからリチウムバッテリーが当たり前になるなど大きく環境が変わったことを受け、この度フルモデルチェンジを行いました。
SR-X 一気に別次元に
これまでマイナーチェンジ毎に世代名を管理してきたため直近のモデルもSR-05Lとしてきたのですが、今回あまりにも進化の幅が大きくまさに桁違いとなるためSR-X(10)と命名されました。

今回のモデルチェンジにおいては設計段階からすべて見直しを行い、キャディカートとして必要になる機能を全て再構成しました。元々が鉛バッテリーを前提としていた旧モデルと異なり100%リチウムバッテリーを前提としているSR-Xは大きなバッテリールームを廃止、重量のあるパーツをすべて20センチの高さまでに集約することで超低重心化を実現しています。これにより車体は従来モデルより軽量化されつつ圧倒的な安定感を獲得いたしました。
48Vモデルへの変更

電源を36Vから48Vへと変更したことですべてが大きく変わっています。ゴルフ場という特殊な環境では36Vのモーターではかなり大きな電流が必要となります。当然熱も持ってしまうためにモーターのメンテナンスは必須、寿命も通常の使用環境に比べてかなり短くなってしまう難点がありました。48Vモデルの場合同じ出力が必要になるシーンで必要になる電流が小さく、当然熱の発生も大きく抑えられます。今回High speed brushless toothed motorという特殊なブラシレスモーターを採用したためこれまで定期的に交換が必要だったモーターブラシの交換も必要がなくなりコスト的にも時間的にもかなり大きなメリットとなります。もちろんこれまで通り2ラウンド連続の仕様にも耐える大容量バッテリーを搭載しております。
これ以上ない贅沢なサスペンションで衝撃を回避

SR-Xのサスペンションはこのクラスの車両ではまず使用されない4輪独立懸架サスペンション(インディペンデントコイルオーバーサスペンション)を採用しております。ギャップの多いゴルフ場の走行ですがこのサスペンションはほぼ問題ないレベルまで衝撃を吸収。キャディさんの足腰にかかる負担を大幅に低減するとともに、衝撃による車体へのストレスも大きく緩和いたします。下の動画は同じサスペンションを持つTW(ターフウォーカー)のもの。サスペンションの動きがおわかりいただけると思います。
抜群の安定性でスピードもアップしたキャディカート
従来のモデルでは安全性およびモーター保護の観点から最高速度を11キロ以下に制限していたのですが、SR-Xは先述の高性能サスペンションが効率よく衝撃を吸収するためギャップの多いゴルフコースでもタイヤが常に路面をホールド。これまでに比べ安全に高速走行することが可能となりました。乗用カートとの並走等も全く問題なくこなします。
(最高速度は25キロ。ただし、キャディ用としては18キロまでとしています。)
メンテナンス性もアップ
これまで培った経験を元に日常に必要となるメンテナンスを効率良く行うための改良も数多く含まれています。FRPのボディをなくしサスペンションやブレーキへのアクセスを容易とすることで通常メンテナンスのやりやすさを追求。非常に地味な改善ですが業務用マシンに必要な重要な機能です。
その他の機能も充実

ブレーキは4輪全てにディクブレーキを採用。電磁ブレーキとの併用でしっかりと制動を行います。従来から好評のオートパーキング機能や、下り坂でのスピード抑制機能はこれまで同様採用しています。
4WDモデルもラインナップ
ここまででも十分進化していますが、山岳コースや極端な傾斜があるコース様向けに4WDモデルもご用意しています。発進時や、登坂に差し掛かった場合に自動的に前輪が駆動しだすため無駄なバッテリー消費を抑えつつ、強烈なトルクで坂道を登っていくことが可能です。
まとめ
今回のモデルチェンジは全く違う製品というレベルまで1から作り直すことになったため、2025年に間に合うかどうかという問題がありこれまで情報を出していなかったのですがようやく最終段階までテストも終了。販売開始を2025年春として正式に発表させていただくこととなりました。一部2024年秋並びに25年春をご希望のお客様にはすでにご案内させていただいている状態ですでに初回ロットの生産を開始しており2025年2月には実際に全国のゴルフ場で稼働を始めることとなります。
(お待ちいただいたコース様、誠にありがとうございました。)

個人的な印象としてですが、やはり48Vパワーで余裕が出たことと、完璧なサスペンションによる衝撃吸収の恩恵は大きく、このモデルでは耐久性が飛躍的に上がっていることをこれまでのテストでもはっきりと実感しています。
もうひとつ、実は現在これまでサービスが行き届かないということでお断りしてきたエリアにも販売やサービス提供できる体制に関してお話を詰めております。こちらに関してはもう少し先の発表となりますが、これまで販売実績のないエリアからのお問い合わせにも柔軟に対応できるようになるかと思います。是非お問い合わせください。
今週中にも工場で製品版の最終試作機が組み立て完了の予定。こちらに届き次第細かくレポートさせていただきますのでまた御覧ください。 ■ご試乗やSR-Xへのお問い合わせはこちらから
価格に関して追加させていただきます。
価格に関してお問い合わせをいただきました。
フルモデルチェンジでかなり機能アップしておりますが、旧型価格をそのまま据え置いております。現時点の定価は本体価格105万円、充電器は2種類あり200V急速充電対応が4.9万円、100V仕様が1.5万円となります。実際には台数等によっても変わりますので直接お問い合わせください。 最新の情報を追加いたしました。
昨日工場から届いた写真。ようやく組み上がったSR-X最終サンプルの写真です。ほぼ製品バージョン。すでに本日出荷されたので再来週には届く見込みです。

ちなみに今回入ってくるのは4WDモデルになります。バッテリーもそれに合わせて強化、楽々2ラウンド走行できるバッテリーに強化していますのでテストが楽しみ。ただ、なんかあれやこれやと追加してたら結構重量も増えてしまってほぼ旧型と同じくらいの重量になってしまいました。。ちょっとダイエットしましょうね。
まあボディバランスが良いのとタイヤが大きくなっていることで同じ重量なら芝への影響は全然こちらのほうが少ないので問題はないのですが軽いに越したことはない。これからグラム単位で軽量化のテストになります。
あと少しお問い合わせをいただいたのですが、カラーバリエーションに関しまして。現状完全黒仕様、これはこれで非常に格好良いと好評なのですが他の車両との兼ね合いで白や緑の展開はありますかというご質問をいただいております。塗装部分に関しては全く問題なく対応できるので今後いくつかのバリエーションはテストしていく予定です。