5月からSR-04Lを導入いただくザ・ロイヤルゴルフクラブ様でMOVE用GPSシステム「TAG SYSTEM」の導入テストを開始いたしました。
TAG SYSTEMに関しては今年からMOVEにオプションとしてご提供するジオフェンス対応のGPSシステム。上の写真のようにコースマップ上に設定した制限エリアに入ったカートを制御する機能もついたGPSシステム。 もちろん、マスター室からそれぞれのカートのペースコントロールや位置情報の把握も可能です。 とはいうものの、、実はこのTAGSYSTEMについては英語版のマニュアルしかなく、日本のスタイルに合わせた日本語マニュアルが必要 ということで現在いくつかのコースでテストさせていただいております。
池を制限エリアに設定。池に近づくとカートを強制停止させた上で、音でエリア侵入を警告しています。 ただ、GPSの精度にも限界があるので走行スピードや角度によっては反応が遅くなることも。あくまで補助的な機能として使うのが良いかと思います。 あくまでテストで簡単な設定を行っておりますが実際には細かく警告エリアと停止エリアを組み合わせる等の工夫も必要です。
基本的には衛星写真をもとに設定を行っていきますが、やはり実際のコース上では細かな設定が必要になります。カートの反応を見ながら細かく微調整が必要になります。
各カートの位置情報は約30秒ごとに更新。チェックポイント通過時間をもとにホール情報と各種時間経過が表示されていきます。マスター室からは非常にありがたい機能です。管理画面では運行情報の管理とともに、各カートを個別にロック/解除するコントロール機能も利用可能です。
キャデイ、プレイヤーからはこれが便利
もう一つ、各カートに取り付けられたディスプレイでは各ホールでグリーンまでの距離が表示される機能の利用が可能です。ボール近くまで走っていくキャディカートではかなり便利な機能。
今では一般的となったGPSでの距離計測ですが、問題は誤差。MOVEの場合おおよそ12キロ程度での走行となりますが、それでも停止直後は少し数字に誤差が出ます。今回の計測でおおよそ2〜3ヤード、マックス5ヤードといったところ。 ただ停止後しばらくすると位置情報が補正されて行くので正確な距離が必要な場合は少し余裕を持って確認していくのが良さそうです。
上2つの写真は18番ホール、残り140ヤード付近からの測定ですが、2枚ともコース内の埋め込み(フロントエッジ表示)とほぼ同じ想定結果に。正確な距離が欲しい場合は停車前に少し車速を落としてGPSのズレを補正する等すればかなり正確なツールとなるかと思います。
確認と、大まかな設定確認完了。しばらくの期間GPS付きの試乗車両でのテストを続けることになります。ちなみにこのシステムは他の乗用カートにも取り付けが可能。
MOVE SRとの混在でもしっかりと識別を付けながら管理することができるのはすごく便利じゃないかなと思います。 このテストの様子はまたこちらで随時レポートしてまいります。