先日導入編でご紹介した奈良国際ゴルフ倶楽部様のラウンドテスト風景。アップダウンの多い関西のコースに合わせた設定がうまく機能するかどうか、実際のラウンドペースに合わせてモーターの温度測定テスト時の模様です。
梅雨明けしたにもかかわらず当日は生憎の雨模様。それもけっこうな雨量になっていたのでコースへの乗り入れに関して心配していましたが全く問題なくテスト実施となりました。
5人乗り乗用カート+キャディカート
関西では初の本格導入となるのですが特徴的なのがプレイヤー用乗用カート(電磁誘導)とコース内走行のキャディカート併用となる運用スタイル。もともと弊社のキャディカートに興味を持っていただけるコースは歩きラウンドスタイルの名門コース様が多いのですが、ほぼすべてのコースで話題に出るのが近年の酷暑によるキャディさんの過酷な労働環境。すでにキャディさんが集まらないため一部セルフにも対応せざるを得ないというような問題も発生しているようです。
もちろん、プレイヤーにとっても夏場のゴルフの過酷さは年々厳しくなっており、奈良国際ゴルフ倶楽部様でも2年以上の検討を重ねた結果 電磁誘導プレイヤーカート+コース内走行キャディカートというスタイルを採用されたとのことです。
写真は見慣れたスタート前の風景。ただ少し違うのはプレイヤーのバックはキャディカートに積まれるため乗用カートにバッグホルダーがありません。後部に取り付けられているパターケースはキャディカートがフォアキャディのために先行する際に必要なドライバー等を持っていくために使われます。ちなみに、今回採用された乗用カートはヤマハの5人乗り乗用リチウムモデル 前方監視カメラもついた最新式でした。やっぱりさすがの完成度です。
最新型 MOVE SR-05L リン酸鉄リチウムバッテリーモデル
今回弊社がお届けさせていただいたのは最新式のSR05L。バッテリーはもちろんRoypow製のリン酸鉄リチウムバッテリーモデルです。最近他社製のリチウムで火災があり安全性に関しての質問をよく受けるのですが弊社が採用しているのは燃やそうと思ってもちょっとやそっとじゃ燃えないLFPバッテリー。(くわしくはこちら https://www.lfp-battery.jp/)おなじくリチウムバッテリーと言ってもほんとに危険なものもあるので十分ご注意ください。
様々なプレイスタイルに対応。理想的なラウンドスタイル
テストラウンドスタートです。あいにく写真にも映るくらいの雨模様、冒頭にも書きましたがコース内走行は難しいかなと感じておりましたが全く問題なく走行しています。
流れとしてはティーショット後、セカンド地点までは乗用カート、セカンドからはキャディカートとともにグリーンに向かって歩いていくようなイメージでしょうか。ホール間移動も乗用カートの利用ができます。ただ当日雨でそこまで気温が高くないことに加え写真に写っても問題ない私のゴルフ仲間を集めたところ、この人達歩くんです。。
ほぼこんな感じになってしまったのですが電磁誘導なのでちゃんとついてきてくれます。夏場のラウンドはきつい。。と考えておられた方でもこれなら問題なし。ペースが早い方とご一緒でも問題なくラウンド可能になるかと思います。これであればほぼすべてのプレースタイルをカバーした理想的な運用スタイルが可能。
コース内のキャディカートが全てサポート。ラウンドペースが早い!
これまでいろんなコース様とお話させていただいたのですが、フルキャディスタイルで電磁誘導カートになった場合、キャディさんの仕事は間違いなく増えます。原因は乗用カートにバッグが積まれるため何度もコース内とカート道路上のカート間の横移動が増えるため、非常に効率が悪くなるのがその原因。SR-05L併用の場合、上の写真のようにコース内で全てサービスできるため効率よくキャディワークが進みます。
グリーンに向かって
先にも書いたようにキャディカートがバッグを持った状態でコース内をサポートするため特にセカンド以降は全員がグリーンに向かって縦に縦に動いていきます。毎回カート道路に止まったカートの近くにプレイヤーが集まってグダグダすることが皆無になるため非常にスムーズに進行していくことが可能です。
【動画:セカンドからの移動】
【動画:グリーン周りから】
雨の日の走行、大丈夫?
よく質問をいただきます。結論、管理の行き届いた名門コースさんのフェアウェイはこの程度全く問題にしません。今回ご採用いただいたSR-05Lはリチウムモデルを搭載した最新軽量モデルです。車重は基本仕様で174キロ。男性キャディさんもおられるので仮にキャディさんが60キロだったとして、搭載バックが10キロ×4で40キロで計算すると約280キロ。荷物等々20キロ余計に見ても300キロまでになります。下の動画の通り、全然平気です。
【動画:雨の中でのフェアウェイ走行】
登坂性能はこんな感じ
今回関西で初めての本格採用となりましたがそのために気をつけなければならないのがアップダウンに対応する十分な登坂性能。実はSR-05Lの登坂性能はおおよそゴルフ場の中に存在する上り坂で登れない坂はないと断言できるほど優れた登坂性能を持っています。ただあまりにもパワーを出しすぎてしまうとモーターの耐久性にも影響してしまうため細かな調整が必要です。納車前の段階でギリギリのところを調整した結果のテストであったのですが結果も上々。快適に使っていただけるかと思います。
【動画:これだけの急勾配も楽々登るSR-05L】
ということでラウンドテストも無事終了。
第5世代のSRですが、一つ前の04Lに比べても確実に進化。静粛性、安定性が大幅に向上しています。新採用のノーマルタイヤも良い感じ。
今回は先行分としてまず15台のお届けですが第二弾も納車される秋には全50台体制となります。今回のテストでもはっきりしましたがプレイヤー用乗用カートとの併用であれば
①完全歩きラウンド
②完全乗用カート利用ラウンド
③歩き、カート利用混在ラウンド
全てと相性が良いことがはっきりしてきたように思います。現在手押しカートやキャディカートをご使用されている名門コースさんはもちろん、電磁誘導カートキャディ付きのスタイルで運営されておられるコースさんにとってもかなり参考になるものになるんじゃないでしょうか。今後も引き続きレポートさせていただきますのでぜひご注目ください。
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